児童養護施設で働く職員

 全国の児童養護施設では、児童指導員、保育士等が子どもたち一人ひとりの自立目標に合わせた支援計画をもとに、養育を行っています。
 このほか看護師、事務職員、調理員、栄養士、心理療法担当職員、個別対応職員、家庭支援専門相談員、職業指導員、里親支援専門相談員などの職員、運営管理者として施設全体に責任を持つ施設長が子どもたちの生活を支えています。
※全ての児童養護施設に、記載の職種が配置されている訳ではありません。

保育士

 児童指導員とともに、保護者に代わって子ども達の養育を中心となって担う、養育の専門職です。子どもたちにとって最も身近な存在で、父や母、兄や姉のような存在として、子どもたちに寄り添い、生活を支援します。

家庭支援専門相談員

ファミリーソーシャルワーカーとも呼ばれ、保護者などへの支援を通じて、子どもの家庭復帰等を支援します。また、施設を退所した子どもたちの相談援助や、地域の関係機関との連絡・調整、地域の子育て家庭の相談援助等も行います。
 家庭支援専門相談員になるには、❶児童養護施設等で5年以上の勤務経験がある、❷社会福祉士等の資格を有する、などの必要があります。

里親支援専門相談員

 里親支援ソーシャルワーカーとも呼ばれ、児童相談所の職員や地域の里親会等と連携して、里親の開拓や里親に対する研修、里親家庭の相談対応など、里親を支援し施設と里親をつなぐ役割を果たします。

児童指導員

 保育士とともに、保護者に代わって子ども達の養育を中心となって担う、養育の専門職です。 最も近い立場から子どもたちの日常生活をサポートし、保育士と協力して子どもたちの最善の利益の実現をはかります。

心理療法担当職員

 虐待等を受けた子どもたちに、遊戯療法やカウンセリングなどの心理療法を実施して、心理的困難の改善や、安心感・安全感の再形成、人間関係の修正等の支援を行います。また、心理面から他の職員へ助言したりします。
  心理療法担当職員になるには、大学で心理学を専修等して卒業し、心理療法の技術を有する者として認められる必要があります。

栄養士

 個々の子どもたちの身体の状況や栄養状態等に応じて、おいしく栄養バランスのとれた献立や食事を提供し、調理員や保育士・児童指導員と連携して、子どもたちの健やかな成長を支援します。

 詳しくは、児童養護施設のお仕事(パンフレット)(PDF)をご覧ください。