児童福祉施設の安全確保に向けて

去る5月31日、佐賀県の乳児院みどり園において、職員が保護者に包丁で切りつけられ亡くなられるという痛ましい事件が起こりました。

ご逝去された職員に際し、心より哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様に対し、深くお悔やみ申し上げます。

この事件を受け、本会では全国乳児福祉協議会と共同でこども家庭庁に対し、1.再発防止にむけた検証、2.入所措置・一時保護委託される児童やその家族等に関する情報共有の徹底、3.子どもや家族等の状況をしっかりとアセスメントできる児童相談所の体制強化、4.安全確保を徹底するための支援の4点について、緊急要望を行いました。

要望を受け、こども家庭庁は6月6日、「児童相談所及び児童福祉施設等における一時保護中の保護者対応等について」(こ支虐第231号・こ支家第280号)を発出し、児童相談所における保護者対応や保護者の状況に関する情報共有、こどもと保護者との面会等について整理されています。

本会としては、二度と同様の事象が発生しないよう、こども家庭庁等と連携を図りながら、児童養護施設で暮らす子どもたち、働く職員の方々の安心安全を保障できるよう、引き続き取り組んでまいります。